所得格差は子どもの学力に影響

まいった。まだ中途半端でいじくりまわしているところだというのに、special formulaとかでWordPress Blogs of the Dayに載っている。まだまだこれからです。三日坊主がどこまで続くか!

9/11/06 朝日新聞より

約1万人を対象にした義務教育アンケートの結果を公表した。それによると、勉強ができる子と、できない子という「学力の二極化」が進んでいると感じる人は3人に2人で、うち7割近くは「所得格差が原因」と考えていた。(中略)
それによると、学力の二極化が「進んでいる」と思う人は全体の64%。「分からない」が30%、「進んでいない」は5%だった。「進んでいる」と答えた人のうち、66%は「所得の格差によって、子どもの学力に影響が出る」と回答した。


第一印象
「お金がないと良い教育が受けられない」と言いたいのだろうか。

確かに結論としてはそうだが、お金をかければ正比例的に勉強ができるとは言えない。
一般的に勉強ができる子というのは、親がしっかり勉強をみている子どもだと思う。見る、というのは監視するという意味ではない。毎日宿題を手伝い、子どものレベルにあったチャレンジを与えつづけ、子どもが自分で学習できるような姿勢を育み、子どもにとってベストな学習方法(頭に入りやすい方法)を模索することだと思う。

帰宅してから親がじっくり子どもの勉強を見てやれるということは、育児にエネルギーと時間を十分に注げる親がいてこそ可能だ。シングル・ペアレントや共働き世帯では代わりを塾に任せることになる。つまり、片親がフルタイム家にいるか、塾の月謝を払えるだけの経済的余裕がないといけない。

ただし、親が勉強を見て効果があがるのは、遅くてもせいぜい中学2年ぐらいまでだろう。それ以降は、どれだけ高い月謝を払おうと、本人次第だ。やる気があれば素晴らしいが、嬉々として机にむかう中学生はめったにいない。気が進まなくとも勉強に就く姿勢はどこから出てくるのか。私はピア・プレッシャー(友達の影響)と将来への展望だと思う。

ティーンエイジャーになれば、親や先生の言うことはきかない。まわりの友達が勉強しないのであれば、本人もその中で孤立して勉強する気にはなれないだろう。進学校には「大学に行って当然」というカルチャーがある。学校のカリキュラムに沿って与えられた課題をこなしていく。とりあえず、勉強していく習慣はできるだろう。そういった環境を親はお金で買っているのだ。

しかしそれだけでは伸び悩む生徒も多いはずだ。
学歴と収入と生活レベルの差や、学歴が職業の選択に影響するということは、中学生でも十分理解できる。「勉強しないと後々ヤバイことになる」と考える子どもは、しぶしぶであっても勉強する。自分の今の行動がどういう結果をもたらすか、という長期的展望を持つことがまず最初のステップである。それは勉強に限ったことではない、避妊しない性行為がどういう結果をおよぼすのか、サラ金から借りたらどうなるのか、先を見据えることができる子どもを作ることが社会のためになると思う。

将来何になりたいかはっきりわかっている中学生というのは珍しい。ある職業に就くためなら嫌いな科目も克服する意志をもってコツコツ勉強できる高校生、というのも珍しいだろう。自分は何が得意なのか、何を生業にしたいのか、そのために必要なのは何か、ビジョンをはっきりさせるために親は(けむたがられながらも)サポートし続けなければならない。将来のビジョンは勉強への意味づけになり、そして勉強のスケールを越えて、子ども自身の生き方に反映されてゆく。

将来のために強い意志を持って勉強するということは、思春期のホルモンにもてあそばれている子どもたちにとって非常にむずかしいことだ。誰だって将来のことより目先の快楽に誘惑される。目の前にご飯を並べられた空腹の子どもに、「あとでご馳走が食べられるから今は手をつけないでね」と言うのと同じだ。

「あとでご馳走が出てくるなんて信じられない、関係ない」と、長期的ビジョンが持てない子どもには、実例を示す。成功例も、失敗例も。それも、親ではなく身近な他人か友達を通して。そうすれば、後でご馳走が出てくることを少しは信じられるかもしれない。今食べると損かも、と感ずるかもしれない。
「自分の胃にこれだけのご飯は負担だ」と教えることも大事だ。権利だ何だという前に、責任と自己の限界を教えることも必要だと思う。

お金がないと良い教育が受けられないと、多くの人が考えているのなら、一ヶ月にどれだけのお金が子どもにかけられているのか本人に教えるべきだ。給与明細や預金通帳、家計簿を見せて考えさせるといい。そのお金を稼ぐために、どれだけの労働量が必要か。所得が高いのなら、それ相応の職務経験、専門性、学識があるためだと理解できるだろう。所得が低ければ、社会の仕組みについて学ぶだろう。そこから確実なビジョンと計画性でもって親を驚かせてくれる子どもが現れるのではないか、と私は願っている。

次回は所得格差と学歴と幸せな人生について、掘り下げてみる予定。

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